お祝いの気持ちを込めたプレゼントも、選ぶものを間違えると「縁起が悪い」と相手を不快にさせる可能性があります。今回はお祝いのシーン別に、プレゼントとして贈るにはふさわしくないものを解説します。

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プレゼントで「縁起が悪い」とされるもの

プレゼントで縁起が悪いとさせるものは、意外と多くあります。代表的なものとしては、「4」や「9」などの死や苦しみを連想させる忌み数(いみかず)。手切れの意味や、死者の顔にかけるイメージの強い白いハンカチーフが挙げられます。他にも、お祝いの内容によってタブーとされるものもあるため、なぜ縁起が悪いのか意味を知り、贈らないように配慮していくことが大切です。

 

結婚祝いのタブー

縁起物についてのマナーが重視されやすいのが、結婚祝いの贈りものです。ここでは、結婚祝いにタブーとされているものについてご紹介します。

切れるもの

結婚祝いで有名なタブーといえば、刃物類です。これは2人の「縁を切る」意味あいがあり、縁起が悪いとされています。ですが、刃物に関しては「（切って）増やす」「未来を切り開く」など、ポジティブな解釈も増えており近年ではタブー視も薄れています。もし新郎新婦からリクエストがあった場合は、贈っても問題ありません。

 

割れるもの

割れるもの・壊れるものは「夫婦関係の崩壊」を指すとして、縁起が悪いとされています。ですがこちらも、ペアのグラスや食器類などお祝いとして喜ばれるものもあり、おすすめされることも増えてきました。刃物同様に新郎新婦が欲しいと思っているのであれば、候補に入れましょう。

 

新築・開店祝いのタブー

意外と気にしない人が多いのですが、実は新築や開店祝いにもタブーとされているものがあります。ここでは新築・開店祝いに避けるべきものについてご紹介します。

赤いもの

新築や開店など建物に関わるお祝いに、火を連想させる「赤」はタブーとされています。火事はもちろんのこと、お店の場合は「炎上」という不吉な意味合いにも捉えられるため、できる限り控えましょう。ポイントで赤が使われている程度なら問題ありませんが、赤一色のものは避けるほうが無難です。

 

火を扱うもの

火を連想させる赤と同様に、実際に火を使用するような贈り物も避けましょう。たとえばアロマキャンドル・お香・ライター・灰皿などは候補から外すようにしてください。また、物によっては火事に繋がるような家電もおすすめとはいえません。新築や開店は、相手が何を欲しているか推測するのが難しいため、迷った場合はカタログギフトを選ぶといいでしょう。

 

退院祝いのタブー

退院祝いも、含まれた意味合いにこだわる人にとってはタブーとされるものがあります。ここでは、退院祝いに避けたほうが良いものについてご紹介します。

寝具類

寝具は寝るときに使うものなので「寝たきり」を連想させ、とくにケガや病気からの快気祝いにはふさわしくありません。何か身に付けるものを贈るのであれば、ストール・アクセサリー・ハンカチなど、外へでかける切っ掛けになるようなファッション小物が良いでしょう。「元気に活動してくださいね」といった意味を込めることができます。

 

後に残るもの

形として後に残るものは、病気やケガを引きずるイメージがあり、好まない人もいます。この場合は、お菓子・入浴剤など使ってなくなるものを贈るのがおすすめです。また洗濯・食器洗い関係品は、悪いものを「洗い流す」イメージがあり、縁起がいいとされています。

 

近年では相手が「欲しい」と言えば気にしない場合も多い

語呂合わせや連想させるものから、お祝いに向かないとされるものは多くあります。しかし近年は、そのタブーを気にしない人も増えてきているのです。マナーを重視するなら、縁起が悪いといわれているものは避けるのが無難でしょう。ただし、相手からリクエストされた場合は気にせずに贈っても問題はありません。縁起物について意識はしつつ、相手が喜ぶものをプレゼントしましょう。