畳は和室などに合う床材で、趣きがあるため、家に取り入れようと考える人も多いでしょう。しかし、畳にはどのようなメリットがあるのか、自分の家には合うかなど疑問に思うことがあります。そこでこの記事では、畳について解説するとともに、畳のメリットとデメリットについてもご紹介します。

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畳について

畳とは、い草という植物を編み込んで作った、日本の伝統的な床材です。表面のゴザ部分に当たる畳表（たたみおもて）と芯材となる畳床（たたみどこ）、側面を保護する畳縁（たたみべり）の3つで構成されます。日本の風土に適した床材のため、一般家庭や寺社仏閣などで広く使われています。京間や江戸間など、地域によってサイズが異なるのも特徴です。

畳のメリット

畳のメリットは、以下の5つです。

 

• クッション性がある
• 断熱性が高い
• 防音性が高い
• 調湿効果がある
• リラックス効果がある

 

それぞれについて解説していきます。

クッション性がある

畳は、草を編み込んだ表面と、何層にも重ねた芯材を使っているため、柔らかい踏み心地でクッション性があります。そのため、カーペットやラグなどを敷かなくても寛ぐことができます。また、小さいお子さんがいる家庭では、クッション性のある畳だと、転んでも怪我に繋がりにくく安心です。

断熱性が高い

畳の芯材は、空気を含む層を一つ一つ重ねて作るため、断熱性が高くなります。床から熱を逃しにくく、部屋の暖かさを保つことができます。また、植物を原料とした厚みのある床材なので、床下の冷気が伝わりにくいのも特徴です。冬でも冷たさを感じにくいので、座布団やラグがなくても、そのまま座って生活できます。

防音性が高い

畳は、空気を含んだクッション性のある床材のため、音を吸収する効果があり、防音性が高いです。マンションの上階や、遊び盛りのお子さんがいる家庭では、畳を敷くことで足音を響きにくくできるでしょう。また、階下の音も通しにくいので、他の家の生活音が気になる時にも使えます。

調湿効果がある

畳は、湿気を吸収・放出する作用があり、部屋の調湿をできるのが特徴です。夏や梅雨のジメジメした時期には、畳が湿気を吸収して部屋の湿度を下げ、冬の寒く乾燥した時期には、湿気を放出することで部屋の湿度を上げてくれます。そのため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができ、日本の風土に適した床材となります。

リラックス効果がある

畳の材料であるい草は、森林のような香りでリラックス効果があります。この香りは、い草に含まれる「フィトンチッド」という成分によるもので、ストレス解消や集中力の向上、アロマ効果などがあると言われています。

畳のデメリット

畳のデメリットは、以下の3つです。

 

• 汚れやすい
• 手入れする必要がある
• カビや害虫が発生しやすい

 

それぞれについて解説していきます。

汚れやすい

畳は、ジュースやコーヒーなどをこぼすと染みになりやすい床材です。こぼしたものの種類によって染み抜きの方法が違うだけでなく、表面の素材は植物なので、傷を付けないよう注意する必要があります。そのため、畳はなるべく汚さないように生活することが大切です。

手入れする必要がある

畳は汚れやすく、ゴミがつきやすいので日々の手入れが必要です。手入れの際は、畳の目に沿って行うので、手間がかかり大変なことも多いかもしれません。また、日々の手入れに加えて、4、5年に一度は裏返しや表面の張替えが必要になります。張替えは畳職人のいる業者に依頼するため、メンテナンスが面倒に感じることもあるでしょう。

カビや害虫が発生しやすい

畳は、水分を吸収する性質があるため、カビやダニが発生しやすいです。そのため、日頃から換気や乾燥をさせて、湿気を逃す必要があります。また、食べこぼしやホコリなども、害虫を引き寄せる原因となるので、日々の手入れをして防ぐことが大切です。

合う合わないを考えて畳を取り入れましょう

畳は、たくさんのメリットがありますが、同時にデメリットもあります。人によっては必要ない場合もあるため、購入前にしっかり考えることが大切です。自分の家には必要か、合う合わないをしっかり考えて畳を取り入れましょう。